会長挨拶

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将来の九州の救急を担う人材を育てる学会を開きましょう!会長 廣兼 民徳

日本救急医学会九州地方会あいさつ

今回、日本救急医学会九州地方会の会長を承る、廣兼民徳です。
私は、昭和60年3月に宮崎医科大学(現、宮崎大学医学部)を卒業しました。卒後、救急医を目指し、福岡→鹿児島→名古屋などで救急外傷専門医をめざし外科・整形外科などを研修しました。
しかし、当時は救急医を系統的に育てる環境にはありませんでした。そして、救急医は特殊救急がメインで、初療医としてER(救急初療室)で腹痛や頭痛などを診療することに重点はありませんでした。
しかし、臨床研修医制度が始まり、救急医に求められる仕事に、プライマリケアも入ってきました。ありふれた症状で来院した患者さんを、診察し診断し、重症病態を見逃さない診療が強く求められています。まさに救急外来での早期発見・早期治療です。

現在、宮崎の救急医療はまだまだ発展途上です。
しかし、複数の医療機関がその特色を生かし共同(コラボ)して地域の救急医療を支えています。そのため今回の九州地方会in宮崎もコラボとして開催を目指しております。
当院は、宮崎市の中心にある106床の中規模病院です。そして宮崎の医療を支える、宮崎大学付属病院と県立宮崎病院へのつなぎを行うERと自負しています。宮崎大学医学部からは、地域医療学講座からの長田直人教授、救急・災害医学の伊達晴彦准教授が協力いただいています。県立宮崎病院からは脳外科・救命救急科の落合秀信先生が協力いただいています。その他、宮崎救急医学会や宮崎県医師会などからも後援いただき、地域共同開催を目指しています。もちろん院内からは看護局も全面協力いただいておりますし、宮崎市消防局などもMC協議会などを通じ各方面に呼びかけていただいています。

当院はERとして学生教育と研修医教育の充実を実践してきました。ICLS・JATECなどを臨床の場面で実践できる重要な場と考えています。
また、災害医療や救急隊教育のためJPTEC・MCLSなども進めています。さらに、臨牀解剖実習で医学生・研修医の教育のみならず、救急隊や救命士教育・看護師教育にも一石を投じていると自負しております。

今回、宮崎で開催するに当たり最も私の興味を持っている医学教育をメインテーマにしました。研修医・医学生のみならず、看護師や救急隊にまで興味の持てるテーマを行いたいのです。そして、医学教育ではトップに立っていると言って良い、福井大学医学部・総合診療部の林 寛之教授を招くことができました。「救急医療と医学教育」というメインテーマに、「救急現場で人材は作られ、人材が救急医療を発展させる」などという堅い副題を付けましたが、林先生に「救急だからできる人材育成にチャレンジ」という素敵な副題をいただき、林先生の講演演題ともなりました。

今回は若手を育てる学会にしたいともくろんでおります。皆様の施設から若手を連れてきてください。将来の九州の救急を担う人材(医師・看護師・救急救命士)を育てる学会を開きましょう!
天孫降臨の地、宮崎にお集まりください!!

日本救急医学会九州地方会 会長の経歴・資格

廣兼民徳 Taminori Hirokane


略歴

  • □ 昭和35年3月17日生まれ
  • □ 生まれは名古屋・育ちは広島
  • □ 宮崎医科大学1985年3月卒業
  • □ 福岡徳洲会病院・研修医
  • □ 鹿児島大学・救急部
  • □ 名古屋掖斉会病院・外科
  • □ 名古屋大学・救急部
  • □ 社会保険中京病院・救急部
  • □ 豊橋市民病院・整形外科
  • □ 豊橋市民病院・救命救急科
  • □ 宮崎医科大学・救急部
  • □ 宮崎善仁会病院・救急総合診療部

資格など

  • □ 日本救急医学会専門医
  • □ ICLS九州地区担当委員
  • □ JPTEC九州地区幹事
  • □ JATECインストラクター
  • □ 宮崎大学医学部臨床准教授